会社員のAさん(50歳)は、余裕資金を利用して、かねてから興味を持っていた上場企業であるX社の株式(以下、「X社株式」という)およびY社の社債(以下、「Y社債」という)を運用対象として検討している。そこで、Aさんは、ファイナンシャ ル・プランナーのMさんに相談することにした。
Aさんが購入を検討しているX社株式およびY社債に関する資料は、以下のとおり である。
〈X社株式に関する資料〉
・業種 :自動車部品製造業
・特徴 :業界内では大手の事業規模であり、輸出中心の企業 である。
・株価 :500円
・当期純利益 :200億円
・純資産(自己資本) :2,000億円
・発行済株式数 :4億株(すべて普通株式)
・前期の配当金の額(年額) :20円(1株当たり)
〈Y社債に関する資料〉
・業種 :不動産業
・購入価格 :102円(額面100円当たり)
・表面利率 :0.6%
・残存期間 :4年
・償還価格 :100円
・格付 :A
※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。
(ファイナンシャル・プランニング技能検定・実技試験 3級個人・資産相談業務 2017年度1月実施 )
《問4》 Mさんは、Aさんに対して、X社株式の投資指標について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄①~③に入る数値の組合せとして、次のうち最も適切なものは どれか。
「株価の相対的な割安・割高の度合いを判断する指標として、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などが用いられますが、X社株式のPERは( ① )倍、PBRは( ② )倍となります。また、株主から出資された資本をいかに効率よく活用して利益を上げているかを判断する指標として用いられるROE(自己資本利益率)については、X社は( ③ )%となります」
《問5》 Mさんは、Aさんに対して、AさんがY社債を購入する場合の留意点等について説 明した。Mさんの説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
《問6》 Y社債を《設例》の条件で購入した場合の最終利回り(年率・単利)は、次のうち どれか。なお、計算にあたっては税金や手数料等を考慮せず、答は%表示における小 数点以下第3位を四捨五入している。